備中松山藩士熊田竹兵衛の三男として生まれた熊田恰(くまた あたか)は、慶応4年(1868)、鳥羽・伏見の戦いの際、幕府方の藩主・板倉勝静の親衛隊長として大坂詰で活躍しました。

板倉侯から帰藩の命を受けた恰は、備中玉島港に上陸します。しかしこの時、松山藩は鎮撫使(明治維新政府が任命した臨時の征討長官)の征討を受けており、松山藩は恰の帰藩を認めませんでした。事情を知った恰は、行動を共にしている部下150余人の助命を嘆願し、西爽亭の次の間で自刃しました。
この史実は、熊田恰が自らの命と引き替えに多数の部下の命を救い、その結果、幕末の戦禍から玉島が救われた話として、現在も語り継がれています。
特別公演では「熊田恰~武士道を貫いたラストサムライ~」をテーマとした村芝居、特別展では、備中松山藩幕末人物・玉島変遷・熊田公遺品などの資料が展示されます。ぜひご来場ください。

[会期]
 ・特別公演 1月20日(日) 13:00開場 14:00開演(14:45終演予定)
 ・特別展 1月18日(金)~20日(日) 9:30~16:30(17:00閉館)
 ※月曜日は休館です。
[場所]
 倉敷市旧柚木家住宅 西爽亭(倉敷市玉島3-8-25)
[料金]
 入場無料
[問い合わせ先]
 倉敷市旧柚木家住宅 西爽亭 TEL 086-522-0151