江戸のCFO 藩政改革に学ぶ経営再建のマネジメント

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商品の説明

内容紹介

◎財政難に悩まされた江戸時代の武士たち
江戸時代、大多数の藩は深刻な財政難に悩まされていました。武士たちの給与カットは当たり前。
新田開発を実施して収入を増やそうとしますが、参勤交代や手伝い普請で莫大な出費を強いられ、時には大洪水や干魃が凶作を招き、毎年、借金が増えるばかり。
そこで、諸藩は財政再建をめざして「藩政改革」に取り組みます。その陣頭指揮にあたった人物は、現代風にいえばCFO(最高財務責任者)といえるでしょう。

本書では、「江戸のCFO」たちが守旧派の抵抗に悪戦苦闘しながら、産業を奨励して収入増に努め、経費削減を実現して、経営再建に成功するまでの軌跡を描きます。
彼らの奮闘ぶりからは、現代のビジネスパーソンも学ぶべきリーダーシップやマネジメントの要諦が浮かび上がってくるはずです。

◎経営再建をなし遂げた「江戸のCFO」に学ぶ
「江戸のCFO」として本書に登場するのは、次の5名です。

・恩田木工(松代藩真田家家老)
・上杉鷹山(米沢藩上杉家藩主)
・山田方谷(備中松山藩板倉家家老)
・村田清風(長州藩毛利家家老)
・調所広郷(薩摩藩島津家家老)

それぞれ活躍した時代背景も違えば、藩の規模や地域性も異なるため、当然ながら、藩政改革の進め方やアプローチの方法にも、彼らの個性が反映されています。
しかしながら、彼らに共通しているのは、いずれの人物も藩政改革を貫徹しようとする強固な意志で、不可能にも思える難題を次々とクリアしていく点です。
「なせばなる」という彼らの強いメッセージが、時代を超えて訴えかけてきます。

内容(「BOOK」データベースより)

地元産品の高付加価値・ブランド化、流通改革、リスケ交渉…批判にめげず、汚名をいとわず、巨額の累積債務を抱えた藩を救うために奔走するCFOたちの挑戦!彼らの言動をたどり、そのリーダーシップとマネジメントに学ぶ!

著者について

大矢野 栄次(おおやの えいじ)
1950年、愛媛県生まれ。1974年、中央大学経済学部卒業。1977年、中央大学大学院経済学研究科修士課程修了。1982年東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。
佐賀大学経済学部講師、同大助教授を経て、1994年より久留米大学経済学部教授。
著書に『安売り卵の経済学』『ケインズとマクロ経済学』『経済学でひも解く日本の歴史(上・下)』(以上、同文舘出版)、『日本経済と国際経済の考え方』(中央経済社)などがある。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

大矢野/栄次
1950年、愛媛県生まれ。1974年、中央大学経済学部卒業。1977年、中央大学大学院経済学研究科修士課程修了。1982年東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。佐賀大学経済学部講師、同大助教授を経て、1994年より久留米大学経済学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)