一言、事をやぶり、一人、国を定む。
「大学伝九章」

たった一言の失言が事を台無しにする。たった一人が身をただすだけで国は定まる。

国を修めるための心構えの言葉ですが、政治家に限らず会社や組織にも大いに言えることです。日本の政治をみればわかりますが失言は命取りです、失言には気をつけましょう。

さて、私がこの言葉に重きを感じるのは「一人、国を定む」の方です。
たった一人の人間が身をただすことが出来れば国は定まる、組織は定まる、会社は定まるのです。きっちりと定まった組織であれば、そうめちゃな失言も飛び出さないでしょう。

昨日からニュースで震災時の東京電力のビデオ会議の件が盛んに報道されています。
撮影時間全150時間中、最初に公開されたのは90分、それも音声のカットやモザイクだらけとか。
マスコミは「隠蔽体質」を大いにたたいて大騒ぎ。
確かに東電のこの対応には閉口してあきれるばかりですが、今のテレビ局もまともな報道が出来るとは思えません。
日本もEUも中東も、東電も永田町もなんだか定まらずにゴタゴタゴタゴタ・・・
またyoutubeにリークされるのを待つしかないのかな。。

愚痴っても仕方ないので「一人、国を定む」です、国という大きな枠の中の一人を自分に求めるのはさすがに無理がありますが、自分の周りの枠組のなかの一人であれば現実的な話です。
「一人、国を定む」で求める者は自分自身でありたいものです。