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高梁市は48回の連作のうち全国で唯一2度に渡って登場しました。
最初は昭和46年の第8作「寅次郎恋歌」、2度目は昭和58年の第32作
「口笛を吹く寅次郎」。このコーナーでは第32作品「口笛を吹く寅次郎」
を中心にお送りしています
男はつらいよ/口笛を吹く寅次郎 第32作 (1983年)
音楽:山本直純
監督:山田洋次
原作: 山田洋次
出演: 渥美清/倍賞千恵子/竹下景子/中井貴一


<ストーリー>
 さくらの夫・博の亡父の三回忌が近くなったのを思い出し、寅さんは博の故郷の備中高梁を訪ねた。寺の和尚(松村達雄)と仲良くなり、和尚の娘・朋子(竹下景子)が出戻りと知って恋心がうずく。
 和尚が二日酔いになり、寅さんは代わって法事を務めるが名調子の弁舌が好評。博の亡父の法要でも僧侶の扮装をし、さくらたち親子三人を唖然とさせる。

 和尚には息子・一道(中井貴一)がいたが、写真家志望で大学を退学したことで和尚と対立し寺を飛び出してしまう。和尚は、寅さんを婿にと考えて朋子に話す。
それを立ち聞きした寅さんは、柴又に帰り、余生は仏につかえると宣言する。
 そんななか、一道の恋人ひろみ(杉田かおる)が訪ねてきて、一道と再会する。それから数日後、朋子が上京。朋子はそれとなく愛を伝えようとするが、寅さんははぐらかしてしまう。 僧侶になれなければ、朋子の婿養子にもなれない。朋子の求愛の言葉を、寅さんは軽く冗談にしてしまうしかなかったのだ。悲しく帰ってゆく朋子。それからしばらくして、寅さんはまた旅に出た。


薬師院&松連寺
<薬師院の階段での一風景>
博の父親の墓がある蓮台寺が、この薬師院。墓参りを終えた寅さんが、石段を上がってくる、
法事の酒で酔っぱらったお坊さんと娘の朋子に出会う。

薬師院

 寛和年間(985〜987年)花山法皇の開基といわれる。真言宗に属し、本尊は薬師瑠璃光王如来で、50年毎に秘仏御開帳法要がある。本堂の薬師堂は、元和10年(1615年)の建築。勾配のきつい大屋根とこれを支える組物、桟唐戸の彫刻、ほか随所に桃山風の特徴がよく表れている。
  山門右にある大仙堂の石造延命地蔵(市指定重要文化財)は鎌倉期の作風を感じさせるもの。裏山には西国三十三観音霊場があり、参拝者がたえない。昭和58年に「男はつらいよ」のロケが行われたことでも有名になった。


松連寺

真言宗御室派仁和寺の中本寺で、本尊は大日如来。現在の寺は明歴3年(1657年)備中松山藩主・水谷伊勢守勝隆により新築されたもの。
 武家諸法度で城の新築が禁止され修理も難しい時代に、城の砦として築いたことは、城郭づくりそのままの石垣がよくものがたる。
(県指定重要文化財)


撮影風景スナップ
<演技指導している山田監督>
<マドンナ役の竹下景子さん>
元上房郡役所の門
第8作、第32作共に博の実家として
登場する家。(石火矢ふるさと村内)


元上房郡役所の門は明治10年に、本町に設置された門で、非常に立派な構えを持っています。
大正年間になって郡役所の移転で不要になった門を、現在門が設置されている岡村家が保存のため買い取り移転させた物です。
※元上房郡役所の門は現在一般の家であり公開はされておりません。

寿覚院
 浄土宗知恩院の未寺で、本尊は阿弥陀如来。成羽藩主・山崎家治が、当初成羽の地に建立。
 寛永15年(1638年)、家治の天草移封に従わなかった一部家臣達が、寺とともにこの地に移った。




 現在の本堂は宝暦6年(1756年)に再建さたもので、火龍の欄間は江戸中期の華やかな極彩色立体彫刻である。本堂裏には、寛永17年(1640年)、銘入りの五輪塔と、室町末期と思われる板碑がある。
 歴代藩主の尊崇あつく、水谷,安藤・石川・板倉など歴代家臣の墓が多くある。

油 屋



宿泊は江戸時代創業の老舗旅館「油屋」。
山田洋次監督や渥美清さんらが宿泊した。
昔ながらの風情が漂う建物。

撮影風景スナップ

スタッフと打ち合わせをする山田監督>

渥美清さん、備中高梁駅にて>



<山田監督と地元の人々>
男はつらいよ/寅次郎恋歌 第8作 (1971年)

博の母が危篤との報せで博とさくらは岡山へ急いだ。葬式の後、博の父・飆一郎を励ましに戻ってきた寅さんだったが、逆に飆一郎に家庭を持つ人間らしい生活をするようにと諭された。秋も深まり、とらやへ近くのコーヒー店主人・貴子が挨拶に来た。その日、偶然寅さんが帰ってきて、皆の予想通りに貴子に心を奪われる。貴子には小学3年生で学校に馴染めない息子がいたが、寅さんの出現ですっかり明るくなった。貴子の感謝で寅さんの思慕はますます高まったが、寅さんは潮時を考え、荷物をまとめて出ていった。運命的な愛情のあり方、深さを描くシリーズ第8作。







  

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