平成24年度 論語の学校

日時:2012年11月17日
13:00~17:00(会場予定12:00)
入場無料

演題「山田方谷と王安石の財政改革」
樋口公啓 氏
演題「『論語』をどのように読むか」
家井 眞 氏

《関連企画》
・論語入門:本学文学部教授 牧角 悦子
・素読実践:本学名誉教授 石川 忠久

【講演内容】

樋口公啓(ひくち・こうけい)
東京海上自動火災保険株式会社相談役

演題「山田方谷と王安石の財政改革」

山田方谷は江戸末期の備中松山藩にあって、百姓の出自ながら、藩校学頭として、また後に藩財政再建の立役者として、顕著な成功を遂げた。また王安石は中国宋代の名臣として、当代の宋国(北宋)の財政健全化に尽して功があったとされるが、必ずしも後代の評価は一定していない。

方谷の安石観も同様であるが、財政改革の技法的には、方谷はよく似ている。
王安石は方谷に先立つ700年余の人であり、時代背景も異なることから一概に比較はできないが、両改革者の功績について、後代の評価が分かれることになった事情がどこにあるのか論じてみたい。

樋口公啓氏 プロフィール

1936年(昭和11年)生まれ、鳥取県出身。1960年、東京海上火災保険株式会社(現東京海上日動火災保険株式会社)に入社。1996年に代表取締役社長に就任、
2001年取締役会長を経て現在は相談役を務める。幕末期の備中松山藩執政山田方谷について、2011年「山田方谷の思想と藩政改革」(明徳出版社)を執筆した。

家井 眞(いのい・まこと)
二松学舎大学文学部教授

「『論語』をどのように読むか」

「論語」を理解するのは極めて難しい。難しい理由は、ーは、言葉が難しくてよく意味がわからない。二は、文章が短くそれがどのような状況で語られたのかがわからない。三は、各篇・各章の関連、編集意図がわからない(例えば、堯曰篇は「尚書」の一部)。四は、現行テキストは後漢の鄭玄が古文・今文「論語」をつき混ぜて作った物。しかし、その注は滅んで今に伝わらず、文章の古い形がわからない(まま「今、古文に従ふ」「今、いま文に従ふ」という鄭玄注が残っている)。五は、成書時期がわからない、等による。本来「論語」は、少なくとも以上を念頭に置き、解釈しなければならぬ。そこでこれらに注意しつつ「論語」の何章かの解釈を試みる。

家井 眞氏 プロフィール
1947年(昭和22i手)生まれ。1969年、二松準舎大学文学部中国文学科
を卒業し1974年には二松与舎大学大学院文学研究科中国ザ:専攻博士課程を単位取得満期退学。2002年には博士(文学)の学位を取得した。1974年、文学部助手として着任以降、専任講師、助教授を経て現在は二松学舎大学文学部教授・「詩経」を主な研究テーマとしている。

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