この年、方谷は佐藤塾の塾長を務めていた。
佐藤塾で自分の信ずる学問「陽明学」を深く研究し、一つの結論にいきたった。方谷はそれを「理財論」という論文にまとめる。

忙しい日々を過ごしていた方谷だが、ある日突然高熱で倒れてしまう、天然痘だった。
「布団が重い、このままでは、藩主の恩にも報いることが出来ない・・・死にたくない、死にたくない」
高熱が続き、方谷は生死をさまよう。