吉備人出版より「福西志計子と順正女学校-山田方谷・留岡幸助・伊吹岩五郎との交友- 」が発行されます。
吉備人出版より「福西志計子と順正女学校-山田方谷・留岡幸助・伊吹岩五郎との交友- 」が発行されます。
2006年12月01日刊行予定
http://www.kibito.co.jp/kinkan.html
福西志計子と順正女学校-山田方谷・留岡幸助・伊吹岩五郎との交友-
●著者名:倉田和四生(吉備国際大学大学院教授・前順正短期大学学長)
●判型:四六判、上製本、約310頁
●予価:1,890円(本体1,800円+税)
●ISBN4-86069-143-1
●内容
備中高梁に生まれた福西志計子は、明治の初期にキリスト教の普遍的価値を選択してその高き理想に力づけられながら順正女学校を創設し、「女子の自立」と「女子教育」の実践のために生涯を捧げた女性である。女子教育の先駆者であった女性の苦悩の生涯、そして順正女学校の発展の軌跡を描く!
●まえがきから
備中高梁伊賀谷に咲いた大輪の「愛」の白百合は、凛として今もなお慈愛に満ちたふくよかな香りを放っている。福祉の時代の今こそ、郷土が生んだ偉大な女子教育の先覚者が骨身を削って実践した魂の叫びをしっかりと聞き止め、末永く語り継がねばならない。
●目次
一章 備中松山藩 教育文化の伝統と山田方谷
1 備中松山藩の形成と教育文化の伝統
2 山田方谷の就学と有終館学頭就任
3 文武奨励策と藩政改革の特質
4 藩政改革成功の条件
5 山田方谷の理念と改革の目的
6 明治以降 備中高梁のおかれた社会経済的状況
7 山田方谷とキリスト教
二章 悲運 (父の死) を乗り越えて裁縫教師へ
1 福西家の系譜
2 父の死 (試練) と志計子の方谷塾牛麓舎入門
3 福西志計子の人となり
4 志計子が求めた理念
5 福西志計子の立志
6 福西志計子の思想と実践
三章 備中高梁の近代化と新島襄のキリスト教伝道
―福西志計子の回心―
1 備中高梁の近代化
2 新島襄のキリスト教伝道
3 新島襄の講演と福西志計子の回心
4 方谷精神に継木されたキリスト教
四章 試練との戦い―福西志計子の生きざま
―私立裁縫所・順正女学校設立―
1 キリスト教徒の受難と二人の教師の挑戦
2 高梁基督教会の設立
3 教会への迫害と順正女学校の創設
4 国家による圧力と教会からの自立
五章 順正女学校の教育理念と教育体制
1 順正女学校の教育理念とその修正
2 教師の陣容
3 教育体制
4 教育施設の充実
5 校歌と校旗の制定
6 寄宿舎の生活
7 卒業生の進路
六章 学校生活と課外活動
1 課外活動の指導目標
2 温習会と文芸会
3 運動会・遠足・修学旅行
4 校友会・清馨会と自治活動
七章 福西志計子を敬愛した若き使徒達
―留岡幸助・山室軍平・伊吹岩五郎―
1 志計子をめぐる人脈
2 木村静との (姉妹) 愛の絆
3 福西女史と河合久の師弟愛
4 留岡幸助との姉弟愛
5 福西志計子が山室軍平に注いだ愛
6 後継者伊吹岩五郎へ向けられた志計子の愛
八章 福西志計子の人間像
1 福西女史をめぐる人間像
2 福西志計子の新しい人間像
3 福西志計子の家庭生活
4 厳しさを包む大いなる愛
九章 神の御心のままに―崇高なまでに美しき死にざま
―病・祈り・そして天国へ―
1 志計子の活躍
2 病魔との戦い
3 信仰美談
福西先生語録
十章 順正女学校の発展と伊吹岩五郎の献身
1 創立者の死去と後継者問題
2 財団法人化
3 伊吹岩五郎校長の専任化
4 伊吹校長の教育方針
5 順正女学校の教育目標
6 県立移管の問題
7 河合久先生の退職
8 伊吹岩五郎校長の退職
9 伊吹校長の著作活動
十一章 県立順正高等女学校 その後の歩み
1 伊吹校長の後の歴代校長
2 高梁高等女学校へと改称
3 県立高梁第2高等学校と改称
4 高梁第1高等学校と合併
5 伊賀町校舎の廃止
6 伊賀町校舎閉鎖式
エピローグ 順正短期大学の誕生
●著者プロフィル
倉田 和四生(くらた わしお)
学歴
昭和32年3月 関西学院大学大学院修士
昭和40年8月 マサチューセッツ大学留学(2カ年)
昭和46年2月 文学博士(関西学院大学)
職歴
昭和46年10月 関西学院大学社会学部教授
昭和51年4月 同上 学部長(6カ年)
平成9年4月 吉備国際大学社会学部教授
平成11年4月 同上 学部長
平成14年4月 同大学 副学長
平成16年4月 順正短期大学学長
平成18年4月 吉備人出版国際大学大学院教授
主な著書
昭和45年 『都市化の社会学』法律文化社
昭和60年 『都市コミュニティ論』同上
平成8年 『北米都市のエスニック・コミュニティ』ミネルヴァ書房
平成9年 『防災福祉コミュニティ』同上
昭和59年 『訳(T・パーソンズ著)社会システムの構造と変化』創文社
Date: 2006年12月01日刊行予定
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