君子は必ずその独りを慎む。
「大学伝六章」

君子は人が見ていようがいまいが、自分を律し行動を慎む。

君子とは儒学が目指す理想の人物で人格と能力を兼ね備えた人物像をいいます。
君子は人が見ていようが見ていまいがそんな事は関係なく、常に自分の行動を正し律する態度をとります。

先日京都大学教授で「研究の鬼」とよばれ、最先端の「ゲノム創薬」の第一人者が、業者から私的な飲食代や海外旅行代の肩代わりを受けていたとして逮捕されました。

10年3月にはノーベル化学賞受賞者の田中耕一・島津製作所フェローと共同で、がんやアルツハイマー病の治療法の研究や創薬の開発を進め注目されていたといいます。

この方の研究により開発された薬や技術で命を救われた方もいるのではないでしょうか、また今度京大で研究を続けたことにより、助かる命もあったと思います。

切に思います、こんな方こそ君子であって欲しかった。

この事件はおそらく執行猶予突き当たりで決着がつくでしょう、真摯にわびて、この方の才能が日本で再び生かされることを願いします。