人はその親愛する所において辟(へき)す。

人はその親愛する所において辟(へき)す。
その賤悪する所において辟す。
「大学伝八章」
人は誰でも好きな相手に対して偏った判断をする、おなじく、嫌いな相手に対しても、偏った判断をする。
好みてその悪を知り、悪みてその美を知る者は、天下にすくなし。
「大学伝八章」
好きな相手にも欠点があるし、嫌いな相手にも美点はあるが、冷静にそれを判断できるものは極めて少ない。
私たちの普段の生活の中には好きな者もいれば嫌いな者もいます。
当然好きな人と一緒にいると楽しいし、できる事ならば嫌いな人とは一緒に何かしたくないです。

しかし、「組織」が行動する場合「好き嫌い」と言う基準で判断すると冷静な判断が出来なくなりとても危険です。あなたが嫌いでも、組織にとってはそこにいる方が、ずっと有益な事は多くあるでしょう。「人はその親愛する所において辟(へき)す。その賤悪する所において辟す。」つまり、好きな人にも悪い点はあるし、嫌いな人にも良い点はある、と大学は解いています。

また、同じ八章にある「このみてその悪を知り、悪みてその美を知る者は、すくなし」では人の良い点悪い点を心得ている人は極めて少ないといっています。頭では何となくわかってはいても、実際に行動に移すよう心得ている人は非常に少ないのです。

この2000年前の考え方、一読すると当たり前と感じるかもしれませんが、いま「ダイバーシティーマネージメント」として多くの専門書も発売され研究されています。
男女の雇用差がなくなったり、グローバル化で外国人労働者が増えた昨今、上に立つ者には今まで以上に思い込みや偏見のない判断が要求されています。
人事や雇用の本質は2000年前から変わっていない事にも驚かされますね。

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