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長瀬塾 1/50スケール





山田方谷「長瀬塾」を再現

備中松山藩で藩政改革を行った山田方谷(1805.77年)の生誕地、中井町西方出身の藤井博さんと義和さん親子が、方谷が開いた「長瀬塾」の復元模型を完成させました。藤井さん親子は、方谷生誕200年をきっかけにして製作を決意。一級建築士の資格を持つ長男の義和さんが、県庁に勤務するかたわら、方谷の関連書籍や絵、高梁市史などを頼りに図面の作成を担当しました。

材料の調達と組み立ては、父親の博さんが行い、約3ヵ月かけて完成。模型は、分の1のサイズで、縦、5073横103、高さ。40講堂をはじめ、寮舎や居宅、蔵など7棟と松や梅の木を備えた庭など、忠実に再現しました。組み立て作業は、深夜2時3時まで続き、博さんの奥さんは「いつ床についたのかわからないぐらいがんばっていました」とその熱心さを話します。

博さんは7年前まで中井町西方で生活し、土木や建築関係の仕事を経験。手先が器用で、これまでにも法隆寺「五重塔」の模型を手掛けています。「とにかく細かな作業続きで、礎石(柱の下に敷く石)には小石を使用するなど、できる限り当時の様子を再現しました。材料の下準備など妻が手伝ってくれ助かった。大変だったが手掛けてよかったです」と振り返ります。製作の監修役を務めた義和さんは「山田方谷に学ぶ会」の会員で方谷の偉業を本格的に研究。

「方谷さんの考え方や生き方は、あこがれと尊敬。自分の道しるべです」と感慨深く話します。

  

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