方谷先生、星になる
方谷先生、星になる
最近ちまたでは冥王星が惑星でなくなると言うニュースが持ちきりですが、岡山県ではもう一つ天文関連ニュースで注目を集めたものがあります。
明治のはじめ、国鉄の初の人名駅として「方谷駅」が誕生してから百数十年、ついに星の名前として「山田方谷」が認定されたようです!
倉敷の天文学者・香西洋樹さんが発見し、国際天文学連合小惑星中央局(事務局・米国スミソニアン天文台)に申請していたもの、これで方谷先生の知名度がワールドワイドになりそうです!
【以下山陽新聞】
http://www.sanyo.oni.co.jp/sanyonews/2006/08/24/2006082408430293003.html
山田方谷など 郷土の偉人、小惑星に 発見の香西さん命名
 倉敷市玉島阿賀崎の天文学者で佐治天文台(鳥取市)台長・香西洋樹さん(73)が発見し、国際天文学連合小惑星中央局(事務局・米国スミソニアン天文台)に命名を申請していた小惑星2つの名前が23日までに、岡山ゆかりの「山田方谷」「佐藤範雄」と認定された。
 2つの小惑星は、火星と木星の間の小惑星帯にあり、香西さんが1977年、東京大の木曽観測所(長野県木曽町)で研究していた際に発見。ともに直径約20~30キロで、明るい時でも16から17等級しかなく、肉眼では見えない。当初番号で登録。その後命名を申請し、今月9日に決まった。
 山田方谷(1805~77年)は幕末に備中松山藩の藩政を立て直し、飛び地の玉島地区では港を整備。「以前から名付けたいと思っていた」と言う。佐藤範雄(1856~1942年)は香西さんの母校・金光学園(浅口市)の初代校長で、地域教育に尽力した。
 香西さんは「郷土の偉人の名を世界にアピールできれば。こうした人物が天から見守り続けているという思いをはせてほしい」と話している。
 香西さんはこれまでも発見した小惑星に「良寛」「吉備真備」など郷土ゆかりの偉人や土地の名を付けており、命名は67個目。
(山陽新聞:2006年8月24日掲載)