天誅組研究の第一人者、草村克彦氏らによる天誅組の専門誌『天忠組の跫音』が発行されました。
天誅組(てんちゅうぐみ)は、幕末に公卿中山忠光を主将に志士達で構成された尊皇攘夷派の武装集団です。大和国で挙兵するが、幕府軍の追討を受けて壊滅した(天誅組の変)。天忠組とも。
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『天忠組の跫音』の詳しい内容として、同誌に添付されいた文より紹介します。
『天忠組の跫音』発刊につきまして。
このたび『天忠傑作』以来、約10年ぶりに天忠組に特化した本を作る事が出来ました。最終的には、気がはやり「はじめに」や「目次」が雑になりました事をまずお詫び申し上げます。
迫力ある題字は恩師であります吉見良三先生です。京都の霊山歴史館にお勤めの頃に図々しくも「いつか本を出すときの為にタイトルを考えてきました。お願いします」と言って書いていただいた三つの申の一つが、この『天忠組の跫音』でした。その内の一っである『天忠組野史』という題字は専門新聞として21号まで書いて参りました。それなりの役目は果たせたと思います。しかし、今回自費出版とは言え、こうして冊子(一応でも本)としての形に出来たことは先生へのお約束が僅かでも果たせたことになると自身の大きな喜びであります。
欲を言えば自作品の全てを新作にしたかったところですが、それは(弐)以降のお楽しみということでご勘弁ください。
今回は寄稿という道を選びましたが、それぞれ各人が地域の著名な郷土史家あるいは天忠(諌)組の研究者等でありますことから、作品につきまして発行人が何ら手を加えるようなことは一切しておりません。
当然読者の皆様から各作品につきまして感想はじめ率直なご意見やご質問が出て参ることと存じます。冊子に記載ております発行人の住所にご連絡いただければ、取次ぎをさせていただきます。ただし、ご返事の有無はあくまで寄稿(執筆)者にお任せ致しますので、その点は何卒ご了承くださいませ。
簡単な寄稿のご紹介
半田門吾:
『大和日記』の著者といわれる半田門吉の曾孫。同人誌陶・避遁』に寄稿あり。
法輪流吟道法声会師範(法山)。
三輪ひとみ:
長年にわたり大阪龍馬会で活躍後『新・避遁』同人に。作品は多彩でユニーク。
阪本基義:
東吉野村にて中学校校長、教育長歴任。著書に『草葬一ノ記』など。
現在『維新の魁・天諌組』保存伝承噸彰推進協議会副会長
福池健次:
「邂逅」 、「新・邂逅」 専属表紙絵担当。ギター、ピァノ、油絵など趣味多彩。
川味一誠
旧本会議茨城県西支部理事。常陸国下館藩厚誼会所属。
常陸下館藩国士渋谷伊予作顕彰準備会。
綿鍋伊久男:
大阪での一流ミュージシャンとの長いバンド活動を経て、故郷吉野に帰る。
現在もシンガーソングライターとして音楽活動継続中。質店経営者でもある。
天忠組のパトロンであった天辻峠の豪商、鶴屋治兵衛のご子孫でもある。
吉見真理子:
作家吉見良三先生の次女。十津川村に移り住み自給自足の道に。
薬剤師であり介護のプロでもある。
草村克彦:
同人誌「新・邂逅」、天忠組専門紙『天忠組野史』発行人。
草葬義挙再探究会代表。ミニコミ「ふれあい」、月刊「奈良」等に寄稿。
【お問い合せ】
草莽崛起の心から多方面に我流探訪09
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