「河井継之助の師・山田方谷に学ぶ 改革成功の鍵」
~幕末随一の藩政改革者 山田方谷~
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「峠」(司馬遼太郎著)の主人公河井継之助が尊敬していた唯一の師、山田方谷。河井継之助は、只見での死にまぎわに「私は方谷先生の言いつけを守った」と方谷に対する尊敬の念を語っています。

山田方谷は江戸幕末期に多大な借金に苦しんでいた備中松山藩(岡山県)において、新産業政策・藩札刷新政策など7大施策により藩政改革を成功させ、わずか7年間で10万両の借金を、逆に10万両の蓄財にした人物。その成功で藩主板倉勝静(松平定信の孫)は、徳川慶喜第15代将軍の筆頭老中となり、方谷も幕府の政治顧問になった。ちなみに藩主板倉勝静は戊辰戦争が始まると徹底抗戦を貫き東北地方を経て函館まで行っている。

方谷は教育者としても知られ、弟子には河井継之助以外にも大正天皇の侍講(教育長)を歴任した三島中洲などがいる。

その方谷が行った藩政改革の手法を現代に生かした事例を紹介したい。借金取りで自殺寸前までいった人に勇気を与えた事例、倒産寸前の会社をよみがえらせた事例、小さな会
社を東証1部上場までした事例等が多数出ている。その成功の秘訣は何か。

さらに夢と志をもって生きた方谷を大河ドラマにしようという運動を通じ、東北地方をはじめとして『日本が輝くこと』などを語る。

http://www2.ocn.ne.jp/~tadami/kawaitirasi21.pdf

日時:平成25年5月19日(日) 午前10:30~12:00
会場:只見町河井継之助記念館 講演会 参加費:300円(入館料)
(〒968-0411 福島県南会津郡只見町塩沢字上の台850-5 TEL 0241-82-2870)

:野島 透 氏のプロフィール
昭和36年(1961)生まれ。山田方谷研究家。

東大卒業後、大蔵省(現財務省)に入省。大阪国税局査察部長・課税第一部長、横浜税関総務部長、関東財務局総務部長、財務省大臣官房文書課室長、内閣府参事官等を歴任。現在は、財務省大臣官房会計課長。祖父が野島家の養子となったため野島姓であるが、山田方谷第6代目の直系子孫である。また山田済斎(二松学舎専門学校初代校長)は曾祖父にあたる。

主な著作等に「山田方谷の夢」(明德出版社)、「山田方谷に学ぶ改革成功の鍵」(明德出版社)、「財政の天才 幕末を駆ける~山田方谷奇跡の藩政改革」(NHK全国放送・DVD)、「山田方谷ゆかりの群像」(明德出版社)、「歴史に学ぶ地域再生」(吉備人出版)、「山田方谷の研究」(山田方谷研究会編、吉備人出版)、「日本の城」(小和田哲男監修、小学館)、「備中松山城」(寺山照一編集、PHP研究所)等がある。