高梁で高杉晋作の劇が上演されます。

劇団はぐるま座公演
「近代日本の夜明けをひらいた若者たちのロマン」
高杉晋作と騎兵隊

日時:10月30日(月曜)
時間:午後6時開場・6時30分開演
場所:高梁総合文化会館
お問い合わせ 0866-22-1040
前売り券
一般・3000円  小中学生・1500円  大学生・2000円


西海一狂生の決起
古川 薫
高杉晋作の名を歴史にとどめた事跡を二つ挙げるとすれば、奇兵隊創設と死を決意して敢行した功山寺挙兵だということができる。
晋作はよく自分の行動を「暴発致すところなり」という。墓碑銘にも「西海…狂生」と名乗ったりしているが、それはむろん彼…流の表現であって、功山寺決起は、暴発とはいえないものであろう。
松陰ゆずりの狂の思想を以て自励し、民衆に賭けて蜂起したのだ。このばあい「賭ける」とは「信頼」と言い換えるべきかもしれない。
高杉起つ!との報が流れるや、藩内全域の民衆が、この西海一狂生の決起に共感し、戦列に馳せた。かくして高杉晋作の栄光は、彼と共に戦った無名の人々の栄光でなければならないが、そうなるまでの歴史的経緯を述べるには、もはや紙数が尽きた。あとは劇団はぐるま座が演じてくれるはずである。(作家)
□あらすじ
幕末。外国の黒船が押し寄せるなか、戸ー,に屈服して権力維持に汲々とする穂川幕府。世直しを願う百件一揆は全国に起こっていた。
文久三年六月。植民地同然のト海をその”で見て来た一、五歳の高杉晋作は、下関の回船問屋・白石正一郎を訪ね、開口一番こう切り出した。
「身分の区別なく天下に有志を募って、奇丘ハ隊なる一隊を新たに創設したい。」この乱世を打開するため、士農工商の身分制度を高杉はいま突き破ろうとしていた。
奇兵隊とて見下げてくれな、、元の天下も根は百姓
長州各地から農民、町人たちが続々と入隊、隊員たちは視野を広げ自覚を高めた。
だが長州藩が撰夷から討幕へと一気に進むことを恐れる朝廷は、長州藩を京都から追放する(堺町門の変)。京都に出兵して朝廷に翻意を迫ろうとする来島又兵衛たちを前に、今は長州を討幕の強固な拠点とする割拠こそ急務と、高杉は必死に出兵を押し止どめようとする。
しかし新選組の池田屋急襲で同志多数を失うや、来島たちは激怒して京へ出兵、一敗地にまみれる(禁門の変)。このときとばかりに四方から迫る幕府の長州征伐軍。さらに四ヶ国連合艦隊の黒船が馬関に向かっていた。長州藩に未曾有最大の危機が迫る。
しかし今度は高杉が決然と決起した。「いま長州の正義を失えば日本が滅びるのだ!」幕府に屈服しようとする藩政府の俗論党を一掃するため、高杉はついに挙兵する。
雪降り積もる下関長府・功山寺。高杉に応えて集まった若者はわずか八十名。月光冴え渡る境内に高杉の傲が響く。
「諸君、日本国の運命はこの功山寺の決起にかかっとる。さあ、出発だ!」